■ 60fpsから120fpsに進化を遂げたSwitch2
先日、任天堂が公開した「Nintendo Direct」で、「Nintendo Switch 2」が120fpsに対応することが発表されました。
これまで60fpsの「Switch」タイトルをプレイしていた方々の中には、この発表を受けてモニターを買い替えようと考えている方も多いのではないでしょうか。
しかし、ゲームによっては「ハードが120fps対応でも、ゲームは60fps対応」という場合があります。
たとえば、「Switch 2」で発売が予定されている「ストリートファイター6」も対戦中は60fps固定で動作します。
このような60fps固定のゲームであれば、モニターを60Hzにしておけば最適にプレイできる…というわけではありません。
■ モニターの性能で何が変わる?
モニターを変えると、ゲーム体験にどんな違いが出るのでしょうか?まずは、モニターの性能に関する基本的な要素について簡単に説明します。
① リフレッシュレート(Hz)
ゲーミングモニターを選ぶ際、多くの人が最初に気にする部分がリフレッシュレートです。
リフレッシュレートが高ければ高いほど、1秒間に表示できる画像の枚数が増えます。
例)60Hz → 1秒間に60枚の画像 / 120Hz → 1秒間に120枚の画像
そして、フレームレート(fps)は、ゲーム側が「1秒間に送る画像の枚数」のことを意味します。
たとえば、ゲームが120fpsで動作する場合、1秒間に120枚の画像がモニターに送られます。
しかし、モニターが60Hzの場合、送られてきた120枚の画像のうち、半分の60枚しか表示できません。
そのため、ゲームハードの性能を最大限に活かすためには、モニターも高いリフレッシュレートが必要です。
② 応答速度(ms)
応答速度は、「画面の色が別の色に切り替わる速度」を示す指標です。
応答速度が遅いと、色の切り替えが遅くなり、前の色の残像が残ることがあります。
このような現象は、ゲームの映像が遅れて見える原因となります。
③ 内部遅延
内部遅延は、「実際にゲーム内で行われた処理がモニターに反映されるまでのラグ」を意味します。
内部遅延が大きいと、たとえば相手の攻撃を見てから操作しても、操作が間に合わないといったことが起きます。