インタビュアー:ちょぶり選手
(AREA310プロeスポーツ代表兼eFootball部門所属選手) |
本日は7月末に惜しまれつつもPUBG競技シーンから引退されたWesker選手にお話を伺う時間をいただきました。
長きに渡ってプロ選手としての活動お疲れさまでした。 |
||
お疲れさまでした。 | ||
引退されて少し時間が経ちましたが、生活には何か変化などありますか? | ||
今までと大きく変わったことはゲームをする時間がなくなったことですね。
次にやる仕事(後述)に向けた準備をするなどいろいろと活動しています。 |
||
睡眠時間とか休日などは取れていますか? | ||
そうですね。休みはしっかりと取れていますし、外に出かけたりしています。
休みではない日は、結構寝る間を惜しんで忙しくさせてもらっています。 選手の時よりも寝ていないかも(笑) |
||
そうなんですね。
忙しくされているということは、それだけ気力に満ち溢れているのを感じますね。 |
現役生活を振り返ってお話を聞かせてください。
率直に今はどんな気持ちですか? |
||
長かったな~という一言に尽きますね。
6年間続けてきました。 |
||
私も別タイトルのプレイヤーですが、6年間というのは気が遠くなる期間ですね。
プロ生活をしてきた中で、印象に残った大会や出来事などを教えてください。 |
||
日本1位になったこと(※)は忘れられませんね。
(※2019年開催 PJS Season4でRascal Jesterとして優勝。) このタイトルをプレイし始めた時の目標が、個人タイトルの獲得とチームの優勝を掲げていました。 日本1位だけが獲得できていないという状態の中で優勝できたことは良い思い出です。 目標としていたことは達成できたということは自信になりますね。 |
||
現役生活には悔いがないように見えますね。 | ||
そんなこともありません。悔いがあるどころか、悔いだらけです。
達成できた目標もあるけど、できなかったこともたくさんありました。 世界に出て活躍して、チームで優勝してみたかったですね。 |
||
今後プロを目指す方にアドバイスなどいただけますか。 | ||
何事も目指すこと極めることは良いことだと思います。ただ、ゲームだけをやっておけばいいということではないということは伝えたいです。
勉強であったり、仕事であったり、年代によって今自分がやらないといけない、今しかできないことが絶対にあると思います。それはやっておいた方がいい。 友達と遊ぶとか何気ない約束だとしてもしっかりと守ることが大切。時間をどう使うのかは自分次第です。 今やるべきことをしっかりと考えて行動してもらいたいです。 少なくとも私の時代はプロを目指して努力をしていたという世代ではないです。結果的にプロにしてもらったという気持ちの方が強いです。 そして、好きなことだけに絞って視野を狭めるのはもったいなと感じてしまいます。 ゲームだけやるというのは自分の可能性を狭めてしまうこともあると思っています。やりたいことに本気で取り組めることは素晴らしいですが、いろいろと興味を持ったことには挑戦してもらいたいと思います。 |
||
貴重なご意見ありがとうございます。
引退してからやっていきたいことなどありますか。 |
||
eスポーツをやっている人、関わる人たちが面白いと思えるようことはやっていきたいですね。
eスポーツに育ててもらったので、eスポーツのためになることをやっていきたいです。 |
||
これからのPUBGとの関わり方など展望などありますか。 | ||
プレイすることが好きなので、今はその先のことはちょっと考え付かないですね。
学生時代にも野球をやっていましたが、プロ野球の結果などは全く見てなかったですw |
||
まだ競技シーンから退いてあまり時間も経っていないですし、これからということですね。 | ||
そうですね。やはり自分が視聴者側になるというイメージが全く湧きませんw
少し時間を空けたら変わっていくのかな、と思っています。 余裕ができてやりたいと思ったことはやっていきたいと思います。 |
ここからはeスポーツシーンではなく、Wesker選手個人のこれからについて伺いたいと思います。
これからはどういった活動をしていくのでしょうか。 |
||
実はAREA310を運営している株式会社アプリシエイトに入社させてもらうことになりました。 | ||
やはりeスポーツプレイヤーを続けていくうえで、セカンドキャリアを考えることはあったのでしょうか。 | ||
どこかでセカンドキャリアについて意識することがありました。
ゲームの仕事に携われたらいいな、そういった仕事をしながら自分のやりたいことができればいいかなと、具体的ではないですがそのように思っていました。 |
||
当初からアプリシエイトに入社するという気持ちはあったのでしょうか。 | ||
昨年、チームの運営の母体が変わりました。そこからいろいろと話をさせてもらう間に、一緒に働かせてもらいたいという気持ちが湧いてきました。
会社の方々とも会わせてもらい、チームを応援してくれている姿を見て、そういった素晴らしい方々がたくさんいたことが大きかったですね。 |
||
入社に関する心境はどうでしょうか。 | ||
知識がゼロの状態からスタートするので、何でも全力でやっていきたいという気持ちです。 | ||
プロeスポーツ選手のセカンドキャリアとしても注目ですね。 | ||
その辺はあまり難しく考えていません。
与えられた仕事を、目の前の仕事をしっかりとやっていきたいと思います。 あまり周囲の方に迷惑をかけないようにしていきたいです。 |
今後もAREA310のチームと関わることはありそうでしょうか。 | ||
どうでしょう。今のところは未定です。
PUBGシーンの方々はたくさん知っているので、eスポーツは好きなので何か接点があればいいですね。 |
||
ここで唐突な話ではありますが、2024年年明けを目安に「Wesker杯」という大会を開催したいと考えています。 | ||
自分の名前を付けていただく大会があるのは非常に嬉しいですね。
できることがあれば何でもやります。 |
||
大会の様式は今のところ未定ですが、決まり次第ファンの方にも周知させていただきます。 |
最後の試合を終えてからどのような気持ちでしたか。 | ||
自分としてはあっさりと終えられるかなと思っていましたが、大会の配信を終えてから「終わったんだ」という
熱く込み上げてくるものがありましたね。 そう思えるくらいまで熱く真剣になれたということを嬉しく感じました。 |
||
そこまで熱く思えるということが、同じ選手として羨ましいです。
最後にこちらを見ているファンの方にメッセージをお願いします。 |
||
ファンの方が見ていてくれるからこその自分だったと思います。
ファンの方がいるからスポンサーさんが付いてくれて、運営の方々が大会開催のために色々とやってもらっているなと見たり感じたりしてきました。 ファンの方はもちろんですが、自分たちが晴れ舞台に立たせてもらっているのは、チームや大会を運営する裏方の方々がいたからこそ自分たちがあると思っています。 運営の方々など表舞台で目立つことがないということはたくさんあったと思います。でも、そういう支えてくれる人あってのeスポーツとも思っています。長年の競技シーンや選手生活を過ごしてきたからこそ、多くの人への感謝の気持ちしかありません。 |
||
選手ファーストの部分だけですと見えないことも多いですね。 | ||
6年間という期間、選手として活動してこれたのは、僕のことやチームのことを応援してくれている人がたくさんいたからだと、本当に感謝しています。ここまで頑張ることができたのはみなさんの応援のお陰です。
改めてありがとうございました。 |
Copyright 2022 © https://area310-gg.com/ All rights reserved.